パグネコはてな

おもに心をテーマにしたエッセイを綴ります。

特許で使えるアイデアの作り方

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今日は、実用新案を一件出願手続きした。

午前中に同僚と開発の進め方について大喧嘩…お昼を食べて眠たくなって、ぼんやりメモ帳を眺めていたら閃いたのです。

そんなわけで、全ての仕事を放棄して知財部に出す申請書類を作って部門長の承認をさきほど得たところ。

そこで本日は、アイデアをテーマに記事を書こうと思った。

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そもそも、面白い話や興味深い事には少なからずアイデアが秘められていると思う。

執筆もそうですが、どんな話をどーいう順番で、どんな言葉を使って組み立てるか? と考えるだけで大なり・小なり創意工夫が必要になります。

そこでアイデアをどうやって出すか? という話になるのですが、

――そんなの簡単に出せたら苦労せんわ!

と思われる方がおおいと思う。

だけどこの手法が、遠い昔に確立されていたりするのです。

じつは30年以上も前に、ジェームス・W・ヤングという人が答えを出しています。

ヘッダー写真の「アイデアのつくり方」というタイトルで和訳された書籍が、1000円以下で入手可能。

100ページいかない薄い冊子ですが、わたしにとってこの本は、ぶっちぎり1位のバイブル!

なぜならアイデアを出すための根幹であり、原点となる内容がこの本に綴られているからです。

そして、

”アイデアとは既存の情報の新しい組み合わせ以外のなにものでもない“

このシンプルな言葉が、私の人生を大きく変えたのをよく覚えています。

新しいものは、未知の材料から作り出すのではなく、今あるモノの組み合わせだというわけです。

(材料からいくともはや発明)

あるとき製品開発の仕事をしていた私は、

特許出願ノルマに追われて、この手の本を20冊ぐらい読み漁った時期がある。

そしてこの時ヤングの本と出会うのだけれど、かれが提唱する内容をよんで衝撃が走った。

すぐに免許証ぐらいの小さなメモ紙を大量に買ってきて、情報や経験そして知識を組み合わせまくったのです。

カードインデックスと呼ばれるこの手法が、わたしの人生を変えた。

それだけのアイデアがこのプロセスに秘められていたわけです。

この体験のおかげで、特許出願ノルマに困ることはなくなりました。

この手法は、ありとあらゆる日常生活に応用可能です。記事を書くことや会話のネタ作りにも使える。

たとえば会話におけるアイデア作りは、“こんなフレーズ新しいな“、”こーいう例え方面白いな“、これらを小さなメモ用紙にひたすら記録することです。

ありふれた単語や、たわいもない事でも、組み合わせ方を変えると、

“素晴らしいお話にかわる可能性がある”

noteクリエイターの皆様にも是非、おすすめしたい一冊です。

開発部では、“できない・無理だ” はタブー。

――可能性をつなぐことが我々の仕事。

イデアのつくり方は、最も重要なスキルなのです。

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この記事をよんでいる間にも、世界中でさまざまな情報がくみ合わせられている。

そして、

子供の落書き帳にかかれた言葉のくみあわせが、世界の真理を記している可能性がある。

ヒカリのハヤサはカワラナイ

光速度一定の法則)

スベテのモノにインリョクがある

万有引力の法則)

オモサはエネルギー

相対性理論

――上記は短い文字の組み合わせだけど、人類の歴史をかえてしまった。

相対性理論のアイデア原子爆弾とリンク)

 

コメントは理屈より情緒で伝わる

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noteや日常会話の中で、出来事や相手の考えに ”コメント“ することがあると思う。

ただ仕事以外で意見を求められても、自分の考えを言うのは “正解じゃない” と感じることが多い。

本日は、このテーマについて考えを書きたいと思った。

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少しまえのことだけど、

ある日わたしは、妻から音楽に対する疑問について意見を求められた。

そこでよかれと思って、答えとなる考えを示したら、すごく不機嫌にさせてしまったのです。

よくある話だと思うけれど、すこし考えさせられた。

――当然のことながら、人は考えを述べる。

「こうかもしれない、これならどうだろう?」 

そして「――どう思う?」

……このように白羽の矢が飛んでくるのです。

(ちなみに仕事では、意見やアイデアを出せないとマズい)

でも恋愛・友達・家庭といったシチュエーションでは、

考えやアイデアより、情緒的な回答が求められていると思う。

それはコメントを求める人は悩んでいる様で、じつは具体的な考えを持っていたり、

相談しているようで、ただ聞いて欲しいだけのことが、多々あるからでございます。

ここで家庭を持つ男性の多くが、奥さんの相談に全力でアドバイスして関係を悪くしているのではないだろうか? 

――気をつけているが、私もその中の1人だ。

この現象は、男性の頼られたい思いと、女性の共感して欲しい願いが、見事にズレている事に起因している。

これが子供のなんでどーしての場合は、

答えてあげると「おぉ、すごい!」となることが多いのだけど、大人はシンプルではない。

そこで、相手の話や疑問に感情を使って回答するスキルが必要だと思った。

それは相手の話に、

“考えて理屈で答えるのではなく、内容について感じたことを表情で応えてあげる”

と言うことです。

例えば、不思議だねという気持ち、それは興味深いことだねと言う共感、そして君が考えていることは正しいと言う肯定。

そこには、感情をコメントするという愛情が込められている。

だけど、似たような事を考えていると自分のアイデアを伝えてしまう。

そのとき相手の言葉や記事にたいする応答性よりも、自己主張が前にでやすくなるのです。

このように、男性が会話で事故る定型パターンが生まれているのだと思う。

それでも相談という形で求められる共感があり、また質問という形で求められる同意もある。

プライベートで誰かの出来事や考えを前に、意見するときは気をつけようと思った。

――否定は沈黙で、肯定は表情で、そして考えはあまり要らないのだろう。

「私は、あなたが信じてることを信じてる」

こんなコメントができたら、何より素敵ことだと思います。

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幸いなことに、ご機嫌ナナメの相方とは仲直り。

――とある土曜日の朝、彼女は私に意見を求めた。

「なんでこの曲はこんなにも心地がいいのだろう? なんでだと思う?」

ねえねえと話かけてきた相方に、

「この曲はこういうコード進行で作られていて、あなたはこの和音が好きなのでは? ピアノの黒鍵だけで作るとこうーいうメロディになるんだよ」

……こう答えた私の対応は、NGだった。

彼女に対する正しい回答は、

・なんでだろう、不思議だね

・あなたは本当にこの曲が好きだね

・素敵な曲だと思う

・米ちゃんすごいね

・好きな曲を聞くとドキドキするね

上記の様に、

――理屈ではなく情緒で、応えることが正解だったと思います。

心の部品は、思い出の中にある。

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人の気持ちがわからない、あなたには感情がないと言われる。こういった理由で、結婚や婚活につまづく人がふえている。かく言う私もその1人だったのだが、相方との暮らしの中でかなり改善したと思う。

私の最大の関心事である心と、それを育むアプローチとは何かについて記事を書こうと思った。

スピリチャルな内容に見えるかもしれませんが、どちらかと言うと自己分析の手法になります。

心理学やカウンセリングの本を読めばたいてい書いてあることだけれど、人格というものはおおむね父母関係で決まる。父ちゃんも母ちゃんも心だけは別で産んでくれて、そのあとは後天的な関わりによって人格形成がなされるという訳です。

しかしコミュニケーションに問題を抱える人の多くは、父母関係があまり良くない傾向にあります。私も改善したものの、幼少期の父母関係はワーストに近かったと思います。

じゃあ、どないすればいいの?

そう思う人は、かなり深刻に悩んでいるのではないでしょうか。自分は何者か?生きてていいのか?  心がおぼろげだと、すごく苦しい。

誰もが心を持っている。ただそれが目に見える形で形成されていなくて、自分でも認識できないとつよい  “ 葛 藤 ”  が生まれる。

でも心の形成は他者との関わりなしには成立しない。自分1人で解決できないのです。

父母の愛に恵まれずいい記憶がない私ですが、思い起こすと思い出の中に、“暖かいモノ”が点在することに気づいた。

例えば、

◯ おばあちゃんと家庭の事情で二人で暮らした夏休み

◯ バイド代が入ると姉がよく連れていってくれた洋食屋さんのハンバーグの味

◯ 駄菓子屋でビックリマンシールを交換して仲良くなった男の子との出会い

◯ 顔が思い出せないけど、幼稚園のときに急な引越しで会えなくなった男の子との別れ

◯ 生まれてすぐ死んだ子パグの冷たさ

◯ 腫瘍がお腹にできて、寝ると痛いから死ぬ直前まで立っていた親パグの強さ  ( 彼女は決して泣き声を出さなかった )

喜怒哀楽を問わず心が動かされたシーンは、誰もが経験していると思う。それが  “心の部品になる” と思うのです。これらは本当にかけがえのないもので、私という人間の良心を大きな部分で形成していた。

どんな人でも、心を形成するのに必要な部品を持っていると思う。そして、それらは思い出の中に眠っている。

見つけることも、組み立てることも、自分自身にしかできなかった。でもそれが組み上がったとき、心が脈うち動きだしたのです。

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【ポイント】

重要な部品は、思春期以前にあると思います。探してみて下さい。

この心の部品探しも、具体的な実施例を上げていきたいと思っています。